ゲームの概要
この記事は早期アクセス時点の情報に基づいています。
2025年8月10日UTC17:00配信のゾーン3実装、2025年8月11日17:00 UTCの正式リリースと合わせたアップデート要素につきましては、確認ができ次第、追記予定です。
日本時間はどちらも翌日の深夜2:00です。
『Deadzone: Rogue』とは
2025年4月30日に早期アクセスリリースされた『Deadzone: Rogue』は、ローグライク×FPS×SFを融合させた注目の新作です。
宇宙船を舞台に、敵対的なアンドロイドと戦いながらキャラクターを強化していくこの作品は、テンポの良さと直感的な成長システムが魅力です。
なお、本作は2025年8月11日に正式リリース(ver1.0)が予定されており、今後のアップデートにも期待が高まります。※正式リリースとともに20%オフのセールが予告されています、購入予定の方はご注意ください。
この記事では、ゲームの特徴や育成要素、ミッション構成、実際のプレイ感想をもとに本作の魅力を詳しく紹介します。
「Starsiege: Deadzone」の後継的な作品で、Starsiegeは1990年代に生まれた息の長いSF作品シリーズです。
概要
- ジャンル:ローグライクFPS
- 開発・配信元:Prophecy Games
- 対応プラットフォーム:PC(Steamほか)
- 発売日:2025年4月30日(※早期アクセス中、2025年8月11日に正式リリース)
- 言語:インターフェイス・字幕が日本語対応済、2025年8月11日の正式リリースで日本語音声にも対応予定
- システム要件(最低スペック):Intel i5-4690 or AMD Ryzen 5 1500X、8 GB RAM、NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB or Radeon RX 6500XT
- システム要件(推奨スペック):Intel i7-11700 or AMD Ryzen 5 5600、12 GB RAM、NVIDIA RTX 2080 or Radeon RX6700
2019年に購入したミドルモデルPCという、今となっては比較的控えめなスペックでも快適に動作します。
特徴と魅力
2025年8月8日時点の現バージョンでは、ストーリーミッション2種、特別ミッション8種、チャレンジミッション3種(防衛系など)が実装されています。
さらに正式リリースの前日である2025年8月10日(日本時間では2025年8月11日の02:00)に、ゾーン3(9つのミッション)の実装が予告されています。
実装済みの難易度はアドベンチャー、ノーマル、ハード、エキスパート、ナイトメアの5つ。
即着弾のシステムを採用しているCoDやBFとは異なり、Quake系のような弾幕を避けながら戦うクラシックFPSの爽快感があります。
『Deadzone: Rogue』の基本的なゲームサイクル
ミッションや難易度により所要時間は異なりますが、1周あたり15分~30分前後と比較的短時間で周回できるゲームです。
アンドロイドを倒しながら、装備を獲得し、パークやアイテム(両方ともスキルのようなもの)を入手してキャラクターを強化しつつ、進むにしたがい手強くなるアンドロイドに挑み、帰還を目指すというのが基本的な流れです。
永続的なキャラクター強化要素もあるため、最初はクリアできないミッションでもキャラクターを強化することで攻略できる可能性が上昇していきます。
拠点について

ゲームを開始すると拠点となるコクピットエリアから始まります。
ここでミッションを受注して出撃し、集めたテックポイントやアイテムコンポーネントで主人公をアップグレードし、さらに高難易度ミッションに挑戦していく、というのがゲームの基本的な流れです。
その他に拠点では銃のペイント(各種カラーはゲーム内で入手できます)やマルチプレイへの参加などが可能です。
ゲーム内でもまだ詳細には明らかにされていませんが、とある理由により死んでもゲームオーバーではなく、テックポイントやアイテムコンポーネントは引き継がれるため、失敗しても成長を継続できます
【テックマスタリーとは】効率的なキャラ強化の基本

まず最初に強化に着手するのがテックマスタリーになります。
ゾーン1以上のミッションで敵を倒したり、クリアすることでテックポイントが入手でき、それで強化が可能です。
主人公の体力やバリア、銃・格闘・グレネードなどの攻撃力、移動速度など様々な強化要素があります。
まずはバリア、銃・グレネード、スクラップやテックポイント入手に関する項目から優先的に強化していくと良いでしょう。
ただ最終的には全てカンストできるため、深く悩まずポイントを振っても問題ありません。
【上位アイテムとは】ランダム性のあるキャラクター強化要素

上位アイテムは、ゾーン2以降のミッションで入手可能なアイテムコンポーネントと、先述のテックポイントで強化が可能です。
テックマスタリーと比べると、効果がわかりにくいものも多いですが、弾薬をほとんど消費しなくなるような、強力なものもあります。
こちらはテックマスタリーとは異なり、主人公の能力強化ではなく、ミッション中で3ステージごとに、3つの中から一つの上位オーブを選択する形式です。
事前に強化しておくと、入手時にその性能が反映されます。
こちらも最終的には全てカンストできるため、深く悩まずポイントを振っても問題ありません。
【シナジーとは】※2025年8月10日のゾーン3と同時実装
こちらはこの記事を投稿した2025年8月8日時点では、まだ詳細が公開されていません。
2025年8月10日(日本時間では2025年8月11日の02:00)のゾーン3の実装と合わせて解禁されると思われます。
シナジーは40以上あるとのことです。
詳細が判明次第、追記いたします。
ミッションの種類について
現在実装されているのはゾーン1~2のみで、将来的にゾーン3の実装が予定されているようです。
ミッションと難易度を決めて出撃する形式です。
2025年8月5日の時点ではアドベンチャー、ノーマル、ハード、エキスパート、ナイトメア難易度が実装されており、高難易度は、テックポイントなどの獲得量が増えるため報酬は非常に大きいですが、敵の性能が強化されるため攻略が困難になっていきます。

戦闘について
初期装備と武器の仕様について

ミッションを受注して、奥のエレベーターを降りるとゲームが始まります。
初期装備はセカンダリのピストル、ナイフ、グレネードのみ。
銃は無限弾薬、ナイフは耐久性なし、手榴弾はクールタイムがありますが、こちらも無限弾薬という仕様です。
そういう意味ではややカジュアル寄りのFPSといった印象。
ピストルだけというのは火力不足を感じるかもしれませんが、最初のステージでプライマリ(主力火器)か、別のセカンダリを入手できます。
【ゲームの流れ】ミッションの進行とステージ構造

ゲームを開始するとステルスモードから始まり、攻撃しない限り敵に気づかれません。
事前に配置を把握して、有利なポジションから開始することも可能です。

敵の正体は明らかにされていないものの、艦内には敵対的なアンドロイドが徘徊しており、これを倒すことで装備、武器の強化や購入に必要なスクラップや、キャラクター強化用のテックポイントを獲得していきます。
武器は引継ぎができず、毎回ピストルで再開となります。
セクター(エリア)の全ての敵を倒すと、出口の前にアイテムが出現してそれを獲得すると共に先へ進むことができます。
ビルド要素
各ビルド要素の強化・入手方法まとめ
項目 | 強化対象及び強化の可否 | 永続 | 強化・入手方法 | 入手タイミング |
---|---|---|---|---|
テックマスタリー | キャラクター | 〇 | テックポイント | ゾーン1以降 |
上位アイテム | 上位アイテムオーブ | 〇 | テックポイント アイテムコンポーネント | ゾーン2以降(※) |
シナジー ※2025年8月10日実装予定 (仕様が判明次第追記します) | ??? | ??? | ??? | ゾーン3以降 |
オーグメント | 不可 | × | セクター2クリア後に3つから選択 | セクター2 |
パーク | 不可 | × | セクタークリア後に3つから選択 | 各セクター後 |
アイテム | 不可 | × | セクタークリア後に3つから選択 | 各セクター後 |
※上位アイテムの強化素材のアイテムコンポーネントはゾーン2以降のミッションで入手できます。
強化した上位アイテムは、ゾーン2以降の「セーフゾーン」でランダムで提示される3つの中から選択できます。
【武器と属性】獲得方法・種類・強化の仕組みを解説

最初のステージクリアで入手できるのは武器キャッシュです。
ピストル、アサルトライフル、サブマシンガン、ライフル、ライトマシンガン、スナイパーライフル、ショットガンなど様々な銃が実装されています。
近接武器はナイフとアックスのみ、グレネードは1種類のみです。
それぞれの武器はランダムで「虚空」、「炎」、「凍結」、「電撃」の4つの属性のうち1つを持っています。
コモン(銀色)の段階では無属性ですが、アンコモン(緑色)にアップグレードすると属性が追加されます。
属性について詳述すると、それだけで1つの記事の分量になるため、ここでは詳しく触れませんが、凍結は足止め、電撃は火力と連鎖ダメージなど、それぞれ強みを持っています。
銃の確定ドロップは最初のステージだけで、あとは敵を倒して入手するか、後述のファブリケーターでスクラップを消費することで購入・強化・属性変更をすることができます。
【ビルド要素】オーグメントオーブの特徴

2ステージ目で手に入るのはオーグメントオーブ、これはビルドのコアとなるもので、この後に触れる個別のパークオーブやアイテムより強力な性能を持っています。
これらには引き継ぎや強化要素はないため、毎回、運要素が絡みます。
【ビルド要素】パークオーブの特徴

ステージをクリアしていくと、パークオーブを入手可能です。
攻撃力を上げるもの、バリアを強化するもの、エレメント(属性)を強化するもの、ボット(ドローン)を召喚するものなど様々なオーブがありますが4系統しか選択できないため、マップや武器との相性を吟味する必要があります。
【ビルド要素】アイテムオーブの特徴

アイテムオーブは共通スキルのようなもので、ランダムに提示される3つの中から、1つを選択できます。
青が通常版で、紫は通常版の2倍の性能となっています。
【セーフルーム】回復・強化・一時中断ができる拠点機能

ミッションの途中にはセーフルームがあり、到達すると体力が一定量回復し、ファブリケーターで武器を購入、強化することができます。
ゾーン2以降は、上位オーブもここで入手できます。
また、チェックポイントにアクセスすればゲームの中断も可能です。
地球を眺めながら音楽を聴くことができるリラックススペースもあり、そこで外を眺めながらマウスからも手を放してきっちり1分間休憩するのも良いでしょう(とある実績が取れます)。
武器を購入・強化できる「ファブリケーター」機能とは?

ファブリケーターではアイテムの購入、武器・防具のアップグレードなどが可能です。
防具も強化できますが、入手は敵アンドロイドの撃破によるドロップ限定となっています。
最初の頃は武器の購入・強化に必要なスクラップが不足しがちですが、テックマスタリーでスクラップの入手量を強化すれば、不足感も徐々に解消されていきます。
『Deadzone: Rogue』のゲームの目標・やり込み要素
ミッションをクリアして、キャラクターを強化し、高難易度チャレンジしていくのが現時点でのゲームの目標になります。
クリア時間が記録されるので、スピードランにチャレンジしてみるのも良いでしょう。
ミッション中に落ちている読み物から、世界観や背景を想像する楽しみもあります。
Deadzone: Rogue|よくある質問
実際にプレイした感想
良かった点
- ゲームテンポが早く、1プレイが短時間で完結する
- 操作が直感的で、アクションが気持ちいい
- ビルド構築がシンプルで、初心者でも取っつきやすい
- ミッションに失敗しても、キャラクターを強化して再挑戦できる継続性がある
- 高難易度でも理不尽さは少なく、やり応えのあるバランス設計
ストーリーミッションは1周あたり約30~35分、特別ミッションは約15~20分と短時間で遊べるテンポの良さに加え、シンプルながら戦略性のある成長システムが特徴的です。
ローグライクが苦手な人でも挑戦しやすい作りになっています。
今後に期待したいポイント
- 敵のAIがやや単調で、戦術的な動きには物足りなさを感じる
- 味方ドローンにオブジェクト判定があるため、狭所で移動を妨げることがある
- ゲーム全体のボリュームは控えめで、もう少し遊びごたえが欲しい(※ただしゾーン3が実装で解消される可能性がある)
- ビルド構築がシンプルな分、スキル構成を工夫する楽しみはやや限定的
- キャラクター強化要素は早い段階で頭打ちとなるため、現状では育成のやりこみ要素は乏しいが、2025年8月10日に実装されるゾーン3で新たな成長要素である「シナジー」が解禁が予告されているので期待
現時点でも十分に楽しめる内容ですが、2025年8月10日(日本時間では2025年8月11日の02:00)に予定されているゾーン3、シナジーシステムの実装や、正式リリース後のアップデートで戦術性やボリュームがさらに強化されれば、より長く遊べるタイトルになると感じました。
現段階(2025年8月7日時点)の客観的な評価について
前作の『Starsiege: Deadzone』は開発打切りになったこともあってかSteam評価はイマイチでしたが、新作の『Deadzone: Rogue』のSteamレビュー数は2025年8月7日の時点で5,000件を超えており、好評率も82%と安定しています。
一般的に、Steamでは、好評率80%以上が「良ゲー」の目安とされることが多く、さらにレビュー数が多ければ多いほど、評価の信頼性も上がります。
もちろんローグライク(ローグライト)ジャンルの代表作である「Dead Cells(97%)」、「Hades(98%)」、「Noita(95%)」、「Enter the Gungeon(95%)」などと比べると見劣りしますが、これらは万人が認める神作なので、相手が悪いとしか言えません。
ちなみに好評率80%台のゲームには以下のような有名タイトルもあります。
ゲームタイトル | 好評率 | ひとことコメント |
---|---|---|
State of Decay 2 | 83% | ゾンビサバイバル系TPSの定番 |
バトルフィールド 4 | 84% | バトルフィールドがまだ輝いていた時代の名作 |
ELDEN RING NIGHTREIGN | 83% | 超ビッグタイトルの外伝作品、少し人を選ぶゲーム性なのでこの好評率に |
Fallout 4 | 84% | ポストアポカリプス系オープンワールドゲームの大作 |
Stellaris | 86% | Paradox発の名作SFストラテジーゲーム |
まとめ:『Deadzone: Rogue』の総評
『Deadzone: Rogue』は、テンポの良いアクションとシンプルな成長システムが魅力のローグライクFPSです。
直感的な操作性や短時間で遊べる設計は、忙しいプレイヤーにも最適です。
一方で、現時点ではビルドの自由度や、やり込み要素にはやや物足りなさがあり、正式リリース(ゾーン3とシナジーシステムの実装)と今後のアップデートに期待がかかります。
それでも価格は2,735円と手頃で、現段階でも十分楽しめる内容となっており、SF系のローグライクが好きな方にはおすすめできる一本です。
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